「キッチンが古くなったからリフォームしたい!」
「もっと使い勝手の良いキッチンにリフォームしたい!」
「自分の身長にあったキッチンを新調したい!」
「別の所をリフォームするついでにキッチンもリフォームする!」
「家族みんなで楽しく料理できるようなキッチンにしたい!」
様々な背景や理由があり、キッチンリフォームを考えられるかと思います。
せっかく安くない費用をかけてリフォームをされるのですから、「綺麗にはなったけど、前のキッチンより使いにくくなった…」というような事になってほしくないので、キッチンリフォームを失敗しないためのコツをご紹介したいと思います。
キッチンリフォームを失敗しないために最初に考える事
理想的なキッチンを手に入れるため、リフォームをしてよかった!と思えるキッチンにするためには、「どんな風にキッチンリフォームをしたいのか?」と、最初に優先順位をつける事が大切です。
- 「安くリフォームしたい」
- 「キッチンの収納量を増やしたい」
- 「最新機能を充実させたい」
- 「更に使い勝手の良いキッチン動線が欲しい」
- 「デザインにこだわりたい」
などの要望があるかと思います。
ただ、全てを満たそうとすると、なかなか高額な費用になってしまい、現実的に諦めた方が良いところも出てくるかと思います。
そこで、この5つに絞った場合、優先順位はどのようになるのか、一度考えてみていただきたいです。
ただし、順位ばかり気にする必要もなく、そもそものキッチンをリフォームするための目的の整理をするためだと思っていただけると幸いです。
優先順位をつけた後は、具体的にキッチンリフォームの費用について知っていただく事をお勧めいたします。
キッチンリフォームの費用について
- キッチンリフォームの費用と相場
- キッチンリフォームで高額になる可能性のある場面
やはり費用の事は一番リアルな部分のため、最初に知っておきたいところかと思います。
キッチンリフォームの費用と相場
キッチンにはグレードがあり、どのシステムキッチンを選ぶのかによって価格は大幅に変わります。
あくまでも目安ではありますが、下記に相場の一例を記載いたしました。
※何度もお伝えすることになりますが、あくまでも目安であり、リフォームを行うキッチンの状態などにより料金は変わります。
キッチンリフォームが高額になる可能性のある場面
この2つの場面は費用が高額になります。
- キッチンの位置を動かすリフォームの場合
- キッチンを撤去した際の下地の劣化が進んでいる場合
キッチンの位置を動かすリフォームの場合
I型キッチンからアイランドキッチンにする場合、排水管、排気用ダクトなどの位置変更が伴う可能性があります。
また、それに伴って電気配線の工事も必要になってくるので、工事費用が少し嵩み高額になる可能性が有ります。
キッチンを撤去した際の下地の劣化が進んでいる場合
キッチンを撤去しなければ下地の木材がどのようになっているのかわかりません。そのため、キッチンを撤去した際に壁や床が腐っていて新しいキッチンを入れるには下地をやり直さなければならないこともあります。
この場合は想定外のことになるため、大抵は見積もりに含まれていないので、追加費用が発生することになってしまいます。
どうしても予想できないことではありますが、予算は少し余裕をもたせておきたいところですね。
使いやすいキッチンにするための2つの知識
- 自分にあったキッチンの高さや通路幅の寸法を知る
- より使いやすくなる収納の仕方を知る
自分にぴったりのキッチンの高さや通路幅を知る方法
キッチンの高さに関しては、個人差がありますが、使いやすいとされている高さの算出方法があります。
高さの合わないキッチンを使うと、腰に負担がかかってしまうため、腰痛の原因となることもあります。
できる限り楽な姿勢で料理や皿洗いができる高さのキッチンであれば負担が軽減され、家事が楽になるかもしれません。
<キッチンの高さの算出方法>
身長(cm)÷2+5 = 利用しやすいキッチンの高さ
160センチなら、(160cm÷2+5=85cm)85cmが利用しやすい高さとなります。
少し高めのキッチンがお好きな方は、この数値を基準にするのも良いかと思います。
<キッチンの通路幅の算出方法>
キッチンの通路幅は、同時に利用する人数で算出します。
- 1人利用の場合=90〜120cm
- 2人利用の場合=120cm以上が好ましい
一人で利用するから、ある程度の隙間さえあれば良いと思っても収納から何かを出す時に無理な姿勢になると、ちょうど良い高さのキッチンであっても腰痛を招いてしまう可能性が有ります。
そのため、引き出しを開けやすかったり、人が通りやすいぐらいの幅をもたせておくことが大切です。
より使いやすくなる収納の仕方を知る
キッチン収納に入れるものは多岐に渡りますよね。そのため、何をどこに収納するのか?というのを考えるとキリがないように思えてしまうかもしれません。
ただ、収納にはコツがあります。ご存知の方が多い方法かもしれませんが、キッチンの使いやすさが格段に増すので、キッチンリフォームをする際のご参考にしていただければとお思います。
使いやすいキッチン収納のコツ
- 調理台は広々と使えるように何も置かない
- よく使うものを調理台と同じ高さの位置に置く
- よく使うもの同士を近くに置く
- 決めた配置はよほどの理由がない限り移動しない
- 収納の中を常に整頓する(整頓しやすい配置にする)
キッチン収納を使いやすくするための手順
- 今、キッチン収納に入っているものをすべて出す
- よく使う物、わりと使うもの、あまり使わないものに分ける
(よく使う=毎日、割と使う=3〜7日に1回、使わない=月1回を目安) - あまり使わないものを収納の奥に入れる
- 割と使うものを、あまり使わないものの手前に入れる
- よく使うものを、あまり使わないものの手前に入れる
- 本当によく使うものは手の届きやすい腰の高さに置く
- 収納内に仕切りを作るか、カゴなどでセクションを分ける
たったこれだけで、驚くほど使いやすいキッチンになります。
キッチンの種類
キッチンの形は3種類に分ける事ができ、それぞれの形や特徴をご存知の方も多いかと思いますが、知らない方のためにも説明させていただこうと思います。
I型キッチン(基本壁向き)
多くの家庭で見る一般的なキッチンの形です。
この形のキッチンにリフォームする場合の費用は、比較的安めな傾向にあります。
ただ、キッチンが狭いため広げるようなリフォームの場合、長くなることから移動距離が増えてしまうので、調理や鍋などの収納の作業性が落ちてしまう可能性があります。
そのため、2,700mmほどの長さに抑えるのが理想ではあります。
L型キッチン(壁向き・対面式)
L字型は、調理動線を短縮することができるメリットのあるキッチンです。
しかし、角が生まれるために、コーナー部分はデッドスペースになりやすく、利用方法を上手に考える必要がある形のキッチンでもあります。
またL字型は、冷蔵庫や食器棚の配置場所などを作る必要もあり、動線は短縮できてもスペースを少し広めに使うことになります。
アイランドキッチン(対面式)
I型キッチンを2つ組み合わせた形状のアイランドキッチンはデザイン性や利便性から好まれる方も多いキッチンです。
ただし、調理動線を考えると、キッチン同士の間の通路にある程度の隙間がなければかえって動線を悪くしてしまうため、割とスペースを取るので、ダイニングスペースが狭くなる傾向にある形状です。
少し広めのLDKに向いています。
キッチンメーカーと特徴を知る
キッチンは様々なメーカーが開発をしており、キッチンメーカーを挙げるとキリがないぐらいにたくさんあります。
どんなメーカーがあり、それぞれの特徴はどんなところにあるのかを知ることで、キッチンを選びやすくなります。
キッチンリフォームをお願いする会社の選び方を知る
まず知っておきたいのは、キッチンリフォームをお願いできる会社の種類は沢山あり、それぞれに特徴があることです。
- 工務店
- 総合建設・建築会社
- 設計事務所
- 家電量販店
- ホームセンター
- リフォーム専門店
それぞれの会社の特徴
工務店
家全体のことに詳しいので、キッチン以外のことでも相談しやすい。
総合建設・建築会社
大手か中堅、小規模などで少し特徴は異なりますが、家全体の工事を得意としている傾向にあり、様々なことを相談しやすいです。
建築士がいる兼ね合い上、デザイン性に優れているという一面もある。
設計事務所
建築士は、デザインだけでなく、資格取得の際に人間工学を学ぶので、使いやすい動線、人間の動きに合わせたサイズの選び方について非常に詳しいです。
家電量販店・ホームセンター
システムキッチンなどの設備を購入する際に安いイメージが有ります。しかし、実際に工事を行うのは、工務店やリフォーム業者になります。
そのため、工事の際に要望の擦り合わせなどをしっかりと行えているのかの確認をする必要があります。
自分でシステムキッチンを選んで買って、工事を頼む業者も自分で手配するという方にはオススメかもしれません。
リフォーム専門店
リフォームのみを専門にしていますが、建築士などの国家資格を持っていない方が多いです。
もちろん、工事が上手な人もいますが、やはり工事のプロの建築会社などと比べると品質にばらつきが出るかもしれません。
リフォームを依頼する会社を選ぶ際に大切な3つのこと
上記では、様々な業態があることをお伝えしましたが、どこに依頼をするにしても大切なことが3つあります。
- 長年リフォームを行っている会社であること
- できれば近くの会社を選ぶ
- しっかりとヒアリングをしてくれる会社であること
当たり前かもしれませんが、営業年数が短い会社より長い会社は、長く経営を続けてこられるだけの理由や強みがあります。
地元密着で100年以上続く会社となれば尚更です。
そして、自分自身の要望を聞いてくれる会社でなければ、満足のいくキッチンリフォームを行うことができないので、これも当然のことかと思います。
これらを踏まえた上で、ここなら安心して頼めそうだ!と思える会社を選んでください。
キッチンリフォームを成功させるコツのまとめ
- 要望の優先順位を決める(まとめる)
- 目安の相場感を知っておく
- キッチンを使いやすくするための知識をつける(プロに聞くのも良いです)
- キッチンの種類やメーカーを知る
- 各メーカーを見比べる
- 現物を体感する。(高さ、通路幅等 サイズ確認する。)
- ショールームのアドバイザーに付いてもらい疑問点等を相談する。
(アドバイザー付ける場合、事前予約が必要です。) - 安心して工事を頼める会社を選ぶ
建築士などにショールームに同行してもらう前には、個人的に先行して見に行かれる方が半数ほどおられます。
また、キッチンの最終発注までに、2~3回詳細確認にショールームに行かれる方もたくさんおられ、オプションまで細かく確認・検討された方は満足度が高いようです。
キッチンをリフォームしてくれる会社選びも非常に重要ですが、キッチン自体も現物を見て確認・体験することが、満足のいくキッチンリフォームをするためには大切です。
ですので、この8つを意識すれば、あなたが望むキッチンへリフォームさせることができるかと思います。
ぜひ、ご参考にしていただければ幸いです。
大阪府大東市で120年続く総合建設業の日の出組では、キッチンリフォームも行っておりますので、お気軽にご相談くださいませ。