工期:3カ月
予算:2000万円
マンションリフォーム前の要望
- L型キッチンをアイランドキッチンにしたい
- 最上階のため夏場が暑いので断熱をしっかりとしたい
- 明るく快適なリビングにしたい
- 高級感のある玄関にしたい
- 子供部屋を作りたい
- 収納を工夫して増やしたい
- シアタールームが欲しい
- 冬の寒さから解放されたい
<キッチンのリフォーム前の状態>
改装前は壁側にL型キッチンだった為、家族に背中を向けて料理をしていた。
<断熱のリフォーム前の状態>
鉄骨ALC造の最上階の部屋の為、屋上から伝わってくる熱により、夏場の暑さが一番の問題でした。
<リビング、玄関ホールのリフォーム前の状態>
採光の兼ね合いから少し暗くなりがちなマンションの玄関ホールになっており、LDKはキッチンセットの色、フローリングの色がダーク色だったこともあり、光が入っていても少し暗く感じていた。
マンションリフォーム後に良くなったところ
ここからリフォームをして、ここが良くなった!こうなった!というようなポイントをご紹介させていただきます。
- リビング
- キッチン
- 玄関
主にこの3つの部屋がリフォームにより、大きく変化しました。
また、リフォーム前にあった旧玄関からの動線の無駄な廊下は、LDKに取り込むことで広い空間に!
リビングはマンションとは思えない広く明るく開放的な空間に
マンションは戸建とは違って、窓などの開口部を自由に取れるわけではないため、どうしても暗くなりやすいところも出てくること。また、マンションは天井もある程度は高さが決まっているため、どのように明るく開放的にするのかが課題ではありましたが、マンションの条件に恵まれ改善をすることができました。
また、リビングの隣にあった和室は無くして、リビングに取り込みました。
フローリングをナチュラル色で落ち着いた明るさに
以前のダーク色のフローリングは高級感があるものの、光を吸収してしまう色でしたが、ナチュラルなベージュ色のフローリングにすることで、窓から入った光が程よく反射し、眩しくなく不快感のない落ち着いた明るさを演出できました。
最上階の特権を生かして勾配天井を設置し、開放的で気持ちの良い空間のリビングに
マンション最上階の部屋で天井裏空間があると言う好条件に恵まれ、天井を高く意匠的なデザインにすることができました。
※規約等で不可の場合も有ります。
内装空間の意匠設計において、素材や色の検討も大事ですが、高い天井(室内容積)を取る事は気持ちの良い空間を作るには欠かせません。
※暖房効率は下がるので床暖房併用は絶対条件かと思います。
また、勾配天井を配置出来ることで、天井面の仕上の変化(クロスと檜板)、化粧梁 梁上に設置した間接照明でデザインをすることができました。
キッチンはL型からアイランドキッチンに
今まで壁に向かっているL型のキッチンでしたが、奥様の要望によりアイランドキッチンを導入させていただきました。
キッチンはKitchen Houseというブランドで、奥様のこだわりを詰め込んでオーダーされました。
色も白を基調としており、明るさ・清潔さ・使いやすさを兼ね揃えたおしゃれなキッチンです。
昼と夜で違った雰囲気を演出する照明
間接照明はベース照明との切り替えでくつろぎの時間等 変化させる事が可能です。
暗くなりがちな玄関ホール部分も正面部分に配置したエコカラット壁面を間接照明にて優しく照らし、エコカラットのテクスチャーを際立たせています。
リビングの照明はライトコントロールによるシンフォニー照明を採用しているので、調光+色温度は自由に変更できます。
この照明はスマートフォンでも操作可能なので、リモコンを探すような手間も省けます。
玄関は白と黒で高級感を演出
玄関から見て右側には黒いセラミックタイルを貼りました。内装カラーはナチュラルで明るい色(白)をベースですが、マンションの玄関は少し狭めの空間にどうしてもなってしまうので、対局の黒タイルで引き締めて インパクトと
高級感を出しました。
※白ベースでも高級感を出すことはできますが、少し広さが必要になってしまいます。
最上階の部屋特有の夏場の暑さを解消する手段
マンションの最上階は、屋上からの熱が伝わってくるため、夏は非常に暑い部屋になりがちです。
そこで2点のことを行い、断熱性をあげることができました。
天井に吹付断熱を施工
しかし、古いマンションのため、断熱が未施工状態でした。
そこで、一度スケルトンにした時に発砲ウレタンの吹付断熱を天井内に施工をし、夏でも快適に過ごせるように、またエアコン効率も良くなったかと思います。
南面のガラスをLow-E複層ガラスに取り替え
窓ガラスは単板ガラス、ペアガラスなど、様々な種類が有ります。
よくペアガラスは断熱性が高いと効きますが、あくまでも外側から伝わる熱を室内に入れにくくするというのがペアガラスの特徴のため、実は直射日光による熱を防ぐことはなかなか難しく、ただのペアガラスでは、冬場の断熱性は保てますが夏場はどうしても暑くなりがちです。
そこで、ペアガラスでもガラスとガラスの中に、光を反射させるものが入っているLow-E複層ガラスを採用し、断熱性・遮熱性をあげることにしました。
これにより夏の窓からの暑さ、冬の窓からの寒さを改善することができました。
リフォーム時の細かな提案ポイント
当初、お客様は床を石タイルにして高級感を出すことを想定されておられました。
ただ、床石(タイル)は意匠上良いのですが、リビング等で床暖房併設等の場合以外は冬場冷たいこと、また下階への音の問題があります。
そして、石(タイル)にする予算があるのであれば、壁を石(タイル)にして高級感を出す方がオススメできると提案をさせていただき、玄関に高級感を出すことができるようになったという経緯がありました。
リフォーム後の問題点は知恵でカバー
天井が広くなったことにより、LDKの暖房の効きが悪くなるというデメリットが少し生じてしまいます。
特に奥様が日中の家事をされる際、基本的にはキッチン部分しか利用しないので、キッチンを温めるためにはそれ相応の電力が必要になるので、エアコンの電気代が高くなってしまいます。
これらを解消するためには、リビングとキッチンの間に間仕切りを用意するのが望ましいのですが、建具の設置は難しいという問題がありました。
そこで、天井掘り込みBOXに電動ロールスクリーン設置して仕切る仕様にし、冬場の暖房でかかる電気代の削減を計りました。
これで意匠的にも違和感なく、開放的で明るいLDKとなりました。
マンションリフォーム後のお客様の声
リフォームに際して
前の家での不満に思うことや理想のキッチンなど、色々と相談に乗って頂きました。
また、玄関を別の場所に新しく作るとの提案をして頂いた時はすごく驚きましたが、完成した時は新築したかのような変わりように感激しました。
リフォームは色々な可能性を秘めていると思います。
明るく、便利になった新居にて思うのは、思いきってリフォームをして、本当に良かったということです。
また、人生に対しても前向きになれるので、リフォームは人生観を変える!!
という嬉しいお言葉を頂きました。